束の間の休息。 祝い膳? 〜幸せは還暦の気分とともに 〜
2021年5月15日
二ヶ月遅れの誕生日祝いを兼ねて、お気に入りの自然食レストランを訪れた。ここは自動車部品で有名なデンソーの福利厚生施設。本来は、関係者以外は利用できないのだが、ランチに限り一般客でも利用することができるのだ。昨年のクリスマス以来の来訪。前回同様にネット予約をして訪れた。実は予約の際、あることに気づいた。ランチのメニューが大きく変わっていたのだ。以前も5種類ほどのコース設定だったが、メインは肉か魚の二者択一だった。それが大きく変わり、メインが8種類から選択できるようになっていた。選択肢が広がった。これは嬉しい。
このレストランは、リーズナブルな価格設定でありながら、何をオーダーしても美味しいのが最大の特長。また、メインだけではなく、サラダにも力を入れているようで、今回もそれが楽しみのひとつであった。いつものように20分前に到着。車を駐車場に停めて車中で待機した。その後程なくして開店。検温後、予約していた個室に通された。たっぷりの日差しが差し込む清潔な個室。色とりどりの料理を目と舌で楽しみながら穏やかなランチタイムを過ごした。私が選択したものは、気軽に楽しめる月替わりのランチコース。1,600円のルッスオーゾ。最初に出てきたものは自家製ポタージュ。新玉ねぎと春キャベツのスープ。口の中にじゃがいものとろみと野菜の甘味が広がり食欲をそそる。そしてお目当てのサラダが登場。梅としば漬けのドレッシングソースのサラダ。梅の酸っぱ味としば漬けの歯応えが心地よい。今までに出会った事がない味わい。できればここで、お茶碗一杯のご飯をいただきたいと思ったほどだ。
そしてお待ちかねのメインは、豚ロース肉のカツレツ。実を言えば、牛ロースのグリルも考えていた。だがオージーという点が引っ掛かりカツレツにした。1,600円のランチである。柔らかな牛肉を味わいたいのであれば、中途半端なオージーで妥協してはいけない。ここはあっさり牛肉を諦めて豚ロースのカツレツを選んだ。この選択が大正解。パリパリの衣に、柔らかでジューシーなロース肉。これにコクのあるソースが絡み実に美味しい。ガーリックライスと共にじっくりと味わった。コースの最後を飾るのは、気まぐれパフェとブレンドコーヒー。パフェの頂点にはメレンゲがデコレーションされていた。
コロナ禍で営業を続ける店の苦労は計り知れない。だがこのレストランは、感染予防対策もしっかりとできていた。対面配置の座席には、大きなアクリル板が設置されており、食事中以外はずっとマスクをつけたまま過ごした。このような状態がいつまで続くのだろうか。そう考えると気が滅入り、せっかくの食事の余韻も消えてしまいかねない。一年前の春、さあ今日は何を食べにいくかな?と言っていた日々が懐かしく感じられる。そんな不安定な状況の中、一品一品丁寧に説明してくださるお姉さんの話に耳を傾けながら楽しく食事をいただいた。仕事と決算に追われる日々の束の間の休息。美味しい食事に舌鼓を打ち、リラックスした時間を過ごした。えっ、これでもう終わりですかって?たまにはいいでしょ、こういう短めな記事も。
☆Saturday in the Park/CHICAGO(1972)
https://www.youtube.com/watch?v=HjylD7esXDo