Getting Better.

ボクは死にましぇん。

大病を患ってから三年が経過した。今思えば、やりたい放題好き放題の生活だった。発症当時の自分は57歳。まだ若いから大丈夫という驕りがあったのだろう。そして何よりも自分の体を労るなど考えたこともなかった。だがその結果、三年にも及ぶ不完全燃焼の生活を強いられた。退院後順調に回復するも、突然起きる後遺症に悩まされ、この先どうなるのだろうという不安に苛まれた。自分はもう終わりなのかなと悲観していた時期もあった。だが今は違う。この先何が起きても生き抜いてやるという気持ちだ。既に気力だけでは無理が効かない年齢になっている。それ故に、少しでも疲れたと感じたら、横になって休む様にしている。絶対に無理はしない。たとえ休日でも夜更かしはほどほどに、あくびが出たらさっさと眠るようにしている。最も注意している事は食生活である。ここ数年で野菜の摂取量が飛躍的に増えた。決して無理に食べているのではなく、体が要求してくるようだ。病気を経験した事で、このままではいけないという想いに目覚めたのだろう。

私はこの先二十年は仕事を続けたいし、今後三十年生きる事を目標にしている。無論それを実現するのは容易ではないだろう。自分は両親から豊かな愛情に育まれてここまで生きてこられた。72歳でこの世を去った父に対して、今の自分ができる事は、父の年齢を大きく超えて生き続ける事だと信じている。そしてそれができたら、父も自分の心の中で生き続けてくれるだろう。

☆Getting Getter/Paul McCartney
https://www.youtube.com/watch?v=y925oc8bnOs