一期一会
一度きりだよ人生は。  

2021年10月2日

二年前の四月、池袋で母子が亡くなられた暴走事故の判決が出た。大方の予想通り実刑五年。当然だろう。だが求刑は七年だ。これで執行猶予でもついていたら、検察の信頼は揺らぎ、権威は地に堕ちることになる。高齢者の被告は罪と向き合わず、言い訳に終始した感がある。素直に謝罪していたらまだしも、被害者遺族を逆撫でする発言を繰り返した。被害者の気持ちを顧みない自己弁護は唯々見苦しい。これで全ての人を敵に回した感もある。この事件の報道を見るにつけ、他人の心の在り方を再確認した人は多いだろう。何気ない発言であっても、判断を誤るとその歪みは大きなものに変わってしまう。人の心は脆くて傷つきやすい。

メルカリを始めて以来、他人の心に触れるしあわせと対応の難しさを感じている。私自身購入と出品の両方を行なっているため、この歳になっても他人の心を学ぶ事はとても大切だと考える。私はメルカリに加えてヤフオクとpaypayフリマ、更にラクマを利用している。それぞれに良いところと悪いところがあるが、その特性を見極めて対処するのも楽しみの一つである。そこで今回の記事は、フリーマーケットのやりとりを例に挙げて人の縁について綴りたい。

はじめにフリーマーケットの出品においては、全てを自分自身で行う必要がある。商品の撮影、原稿作成、そして売り方や価格設定などである。この他にも商品の梱包から発送と多岐にわたる。誰もが気軽に始められるが、面倒くさがりや気が短い人には向かないかもしれない。何から何まで我慢の連続なのだ。そして最も大切な事は、例え100円の商品でも対価を得る以上、ビジネスだと心得る事である。だからこそ、出品物が売れた時は喜びもひとしお。だがこれで終わりではない。むしろ売れてからがスタートなのだ。

出品物が売れた途端、購入者と取り引き連絡を交わす必要が生じる。これについては購入者から、出品者からのルールはない。あくまでも私見ではあるが、出品した際は私から記述する様にしている。中には無言取引でも良いという人もいるようだが、私は好ましくないと考える。何よりも縁あって出会った相手である。少しでも心を通わせることができればと考えるのが私の信条である。物品の売買だけでなく、心を通わせる事ができるのがフリーマーケットの喜びでもあるのだ。

今日は二つの荷物が配達された。過日にメルカリとラクマで購入したフィギュアである。しっかりした梱包を慎重に開封すると、それぞれにメモとカードが添付されていた。メモは手書き。カードは印刷されたものである。だが印刷された物であっても、その価値は手書きのメモに見劣りする事はない。商品だけでなく、言葉も添えてくださる人柄の素晴らしさと心遣いが感じられる。こうして考えると、人生は縁あってのものだと感じざるを得ない。メルカリでお世話になりましたMさん、そしてラクマでお世話になりましたSさん、ありがとうございました。またいつの日か、ご縁がある事を祈っております。どうぞお元気で。

☆Something/THE BEATLES(2019 Mix)
https://www.youtube.com/watch?v=cNavPZ8GA6I

In My Life,weekend