男?女?どっちでもいいじゃね〜か
サイトも自分もリニューアル。

2021年11月21日

ここ数日の間で空気感が変わり、寒さを感じるようになってきている。数日前までは半袖でも良かったのだが、秋を通り過ぎて、一気に冬が訪れたような気配。街行く人の服装が変わり、今年も後数ヶ月と感じるようになってきた。そこでヘッダーのデザインをリニューアル。気持ち新たに綴らせていただきたい。

私は今年で60歳だが、若い頃からゲーム機やパソコンを使ってきたのでデジタルにはめっぽう強い。だがここ数年はスマホの普及により、パソコンを使用する機会が激減した。その原因の一つはアプリの定着である。アプリは用途別に様々な種類があるのだが、最も普及しているのは画像加工アプリである。上の画像は私であるが、オリジナルをアプリで女性化させたもの。一昔前なら実際にメークをして撮影するしか手がなかったのだが、現在は誰でも瞬時に別人になる事ができる。

昨今ジェンダーという言葉を耳にする事が多い。ジェンダーとは、社会的な性別を意味する言葉なのだが、この定義が根底から揺らぎ始めている。実は自分も以前からおかしいと思っていた。なぜ男女と明確な区分けが必要なのかと。人それぞれの顔が異なるように、個性も違っていて当たり前。それを10把一絡げにしようとする事自体無理がある。おじさんのような顔つきのおばさん、逆におばさんのようなおじさんもいるのが現実。自分は若い頃から髪を伸ばしていたので、街に出ると女性に見間違えられる事が度々あった。「女みたいな髪型しやがって」「男のくせに」そんな事をしょっちゅう言われた。だが意に介さず、これが自分の個性だからと貫いてきた。独身時代は痩せていたので、彼女の服を着て街に出かけた事もある。決めつけられる事が大嫌いなのだ。昨今のジェンダー論争を聞くと、ようやく時代が変わってきたかなと感じている。

男性は短髪でスラックスを履く。女性はロングヘアでスカート。こんな古臭い価値観は捨てていただきたい。自分は性別的には男性。子供の頃から気が強く、喧嘩っ早いのだが、顔つきは真逆。従ってどちらかと言えば、中性的な位置付けで見られた方が良いのかなという想いがある。これは今から5年ほど前、女性のパートさんが多い客先の仕事を引き受けた際に実践して得た考え方。当時は清潔を第一に考えて女性のパートさんに接した。男のメークも勉強して少しだけ香水をつけて仕事に出かけた。パートさんがミスをしても決して怒らず、女性の目線で物事を判断した。そのせいか、女性の友人に恵まれて、仕事もそつなくこなす事ができた。男だから、女だからという決めつけが了見を狭くする。時には女性の方が男性よりも優秀な人が多い事も分かった。思い込みが強い人ほど打つ手がワンパターンになりがち。選択肢が多い方が人生はより豊かになる。

世の中は昔から二者択一が殆どだ。男と女。好きと嫌い。イエスとノー。合格と不合格。なぜ2種類でないといけないのか。今までがそうだから。恐らくこれが答えだろう。前例がない事は認めたくない。そんな古い考え方では未来を生きて行く事はできないよ。日本の教育事情がその典型だろう。例えば英語教育。一箇所でもスペルが間違っていると加点されないのが日本の教育方針。だから学ぶ事が辛くなり、ひいては学校に行く事自体が嫌になっていくのだ。追い込むのではなく、持っている力を引き出す。そのような教育方針ならば、子供の学力は確実に向上するだろう。いや、大人であってもそれは同じことではないだろうか。

自分は子供の頃から夢などなかった。元よりどんな道に進むのが良いかも分からなかった。しっかりした両親に育てられた結果、東京で一人暮らしを体験する事ができ、名古屋に戻って独立も果たした。それでも今ひとつ納得がいかない。この虚しさの正体は何だろう。60歳を迎えた現在、ようやく答えを見つけた。どんなに苦しくても、それを楽しむ心を持つこと。それができていたら、もう少し大きな人間になれていたような気がする。いや、今からでも遅くはないかもしれない。60歳から人生をリニューアル。これからも個性を貫いて生きる。自分を愛する事ができない人間は、他人を愛することも出来ないと思うのだが。

☆Don't Let Me Down/The Beatles(1969)
https://www.youtube.com/watch?v=NCtzkaL2t_Y

デザイン学校時代の20歳の頃

In My Life,weekend