カッコいいジジイと呼ばれるために。
2021年12月11日
今日は三ヶ月ぶりの診察に行ってきた。はじめに血液検査、その結果判明後に問診の順である。前回の診察後に言われた、「検査当日は朝食ぬきでお願いします」は覚えていたのだが、刺激物のコーヒーを飲んでしまった。これは完全に自分の失念。ま、それぐらいならいいかと、気を取り直して身支度。妻と共に出かけた。連休後のためか、院内はかなり混んでいた。名前を呼ばれて診察室に入る。「お世話になります」「最近はどう、大丈夫?」「発作は起きていない?」主治医から矢継ぎ早に質問が飛ぶ。「ええ、おかげさまで大丈夫です。何も起きていません」「そうか」
続いて目の前に血液検査の結果が示された。「肝臓、腎臓、血糖値、いずれも問題ないよ」実はALTだけ標準より僅か高い数値だったのだが、これは問題ないよと言われて一安心。何せ2020年4月以来、コロナ禍でウォーキングを止めている。従って仕事の合間に食べて寝るだけの生活になっていた。暴飲暴食こそしていないのだが、きっと悪い数値が出るだろうと予想していた。ところが、意に反して良い数値を知らされた。この結果に最も驚いていたのは妻である。病気前よりも食事の量はかなり減ったけれど、「あれだけ油物を食べていて、正常値など理解できない」そうである。そうかなぁ。それほど食べている印象はないのだが。自分で言うのもなんだが、私の胃腸は丈夫にできているらしい。生まれて以来胃腸の病気にかかった事がないからだ。これもひとえに母が丈夫な体に産んでくれたおかげかもしれない。
以前に母から聞いたのだが、私が生まれた時の体重は2400グラムらしい。母曰く、もう少し小さかったら未熟児の判定になっていたらしい。だが生まれた頃の心配とは裏腹に、私の家系は太りやすい体質のようだ。生前の父は健康診断で糖尿を指摘され、日々体質改善に励んでいた。当時は母が食事に気遣っていたのを昨日の事のように思い出す。そして息子である自分が当時の父の年齢を超えている現実。その頃から父は私と顔を合わす度にこう言ってきた。「章、お前は仕事熱心だが、その分運動不足になりがちな生活だ。40歳を超えたら糖尿には気をつけろ」当時自分を心配してくれた父は既にこの世にいない。会社を設立以来心配ばかりかけていきた事がストレスになっていたのだろう。父さん、もっと長く生きて欲しかったなぁ。
人間とは不思議なもので、不安要素が消えた途端に情熱とやる気が出てくる。半ばコロナのせいにしつつ、スルーしてきたウォーキングを明日から再開することにした。うちのマンションの南側は天白川が流れている。夏はカモやシラサギが川辺に集い、ウォーキングにはもってこいの場所。一昨年の大病から復帰した際も川沿いのウォーキングから始めた経緯もある。人生のリ・スタートをするためにも、この場所から始めるのが相応しいと考えた。カッコいいジジイと呼ばれるためにもね。