伊達に60年生きてねーよ。

2022年2月12日

今日は三ヶ月に一度の診察に行ってきた。週末のためか院内は混雑しており、待合室は人で溢れていた。予約30分前に到着したのだが、待つ事1時間以上。診察はわずか1分で終了した。「お世話になります」「どう、発作はない?」「ハイ大丈夫です」これで終了だ。次回の予約を確認して帰宅した。診察料金は2,000円弱。一方の薬代は17,000円ほど要した。病院に来る度に薬代が高すぎると思っていたので今回はある準備をして訪れた。病院は訪れる度に薬を多めに出してくれる。そのためか、毎日きちんと飲んでいても少しづつストックが増えてしまう。このまま溜め込むのはもったいないと考えて、何日分残っているかを計算してiPadに記録して訪れたのだ。主治医に画面を見せたところ、通常22,000円ほどの薬代が17,000円に減額した。この5,000円の差は大きい。浮いた金額で食材を購入して帰宅した。

病院には大勢の患者さんが訪れる。殆どの人は言われるままに治療費や薬代を支払っているはずだ。このご時世で誰もが出費は極力抑えたいのが本音。だから私は疑問に思った時は、迷わず主治医に聞くようにしている。今回は余っている薬を差し引いて処方してほしいと尋ねたらそのように処方してくれた。よくよく考えたら当たり前の事なのだが、医師に遠慮して口を閉ざす人が多いのではないかと思う。だが自分の中には「長いものには巻かれろ」は存在しない。若い頃から「長いものには物申す」主義なのだ。分からない事は尋ねて知識を深めるが、おかしいと感じた事はとことん追求する。そのように考えて60年生きてきた。そんな性格のためか衝突も多いが、理解しあえた人とは親しい間柄になる事も多い。そうだよなケロヨン。

病院から帰宅した途端、冷凍庫が故障して大変と妻が訴えてきた。妻によれば冷凍食品が溶け始めており製氷機能も動作不可という。今まで正常に動作していた冷凍庫が急に壊れるとは思えない。自分が見てあげるよと伝えたのだが、妻は自分を信用していないようだ。「あなたに見てもらうと最後は壊すから」(失礼な事を言うな!)ま、そう言わずに、自分に見せてみなと庫内のスイッチ類を点検した。だがおかしい部分は見当たらない。妻は諦めて新しい冷蔵庫を購入するつもりのようだ。だが私は諦める前にあらゆる手を打つタイプの人間。色々思案した結果、ある考えが浮かんだ。一旦電源コードを抜き、再び差し込んでみたら良いのではないかと。ダメ元で直ぐに実行してみた、コードを差し込んだ数分後にブーンという音がした。この音はコンプレッサーが始動して冷えはじめたに違いない。そのまま1時間程放置したら氷が出来始めていた。これで大丈夫だ。新品を買わずに済んだ。自分で言うのもなんだが、私は機械屋の息子なのだ。父の生前、エアコンのリモコンが動作しなくなったと大騒ぎをしていた際はコンデンサを放電させて修理した事もある。騒いだり嘆くのは子供でもできる。何事も自分で調べて試してみる。人生と同じだ。

どんな小さな事であれ、他人の役に立てるのは喜びだ。衝突を繰り返して生きてきた自分だが、数日後には61歳になる。そして四月には妻が還暦を迎える。どう見ても夫婦らしくない夫婦だが、それが自分らしいと言ったら妻は怒るかもしれない。付かず離れず干渉せず。これが30年続いた秘訣かな。当たり前が大嫌いな自分らしい夫婦の定義。適度な距離感が逆に絆を感じさせる。病院の帰りがけ、柔らかな日差しに包まれて、川沿いを散歩して帰宅した。春はもうすぐだ。

☆Penny Lane/THE BEATLES(2009Remastered)
https://www.youtube.com/watch?v=vfxQ1oDiEJM