思い込みを捨てると価値観も変わる 2022年5月8日
5年前に購入したプリウスが二度目の車検を迎えた。今回は初めての試みでカー用品店に依頼してみた。黄色い帽子を被ったお姉さんのCMが有名な店だ。最初の車検はディーラーに依頼したのだが、今回は見積もりが高すぎて納得できなかった。理由はそれだけではない。私がプリウスを購入したディーラーは、担当者が辞めても連絡すらしないずさんな対応だった。恐らく店長が鈍感で能力がないのだろう。上がアホだと下もダメになる。組織とはそういうものだ。今時バカ高い料金を払ってまでディーラー車検を受けるつもりはない。そこで今回はこれをネタにしようと考えた。
還暦を超えた私だが、クルマに興味がなくなりつつある。その理由は維持費の高さだ。月々の駐車場料金、ガソリン代、点検費用、任意保険。これに加えて車検時は、自賠責保険と税金も必要になる。たった一台の車を所有するにもこれだけかかる。このご時世で、無駄な出費をしたくないのは私だけではないはずだ。これについては知人も車を売却して、必要な時だけレンタカーを借りているという。また別の知人は、車検はディーラーでなければダメというのは年寄りの昔話だと声をあげて笑った。知人曰く、頼みもしない項目を加えるのは、ディーラーの常套手段という。
この知人は「何が何でも十万円を請求しようと目論むディーラーとは付き合いたくない」と言い切った。「ユーザーを舐めている」これが本音だろう。私も同感だ。知人はディーラー車検をやめて、◯ート◯◯◯◯に依頼したという。面倒臭いが意識改革の妨げになる。私も知人を見習い、相見積もりをとってみた。はじめにクルマを購入したトヨタディーラー、次に前述のカー用品店である。ディーラーから提示された金額は153,780円、カー用品店は75,718円である。どちらも重量税と自賠責保険込みである。その差は78,062円。ほぼ倍と言ってよいだろう。これだけの差があると、意識を変えざるを得ない。今回は躊躇なくカー用品店に依頼した。
今回が初めての依頼だが、安価だから対応がいい加減という事はなかった。正式見積もりの際、作業内容は3種類から選択可能だった。中でも最も良いと感じた部分は、こちらが切り出さずとも、しっかり説明してくれたこと。また担当者は礼儀正しく、好感がもてた。決してディーラーに見劣りする事はない。むしろ私自身は、ディーラーよりもしっかりした体制だと感じた。ミスが起きないようにと、スタッフ全員で把握するという心意気も感じた。担当者任せのディーラーはこの時点で負けている。「忘れていました」「そのように考えてはいませんでした」など、言い訳ばかりのディーラーに信頼など持てるはずがない。
慣習やこれまでの価値観が無駄とは言わない。だが新しい価値観を否定するばかりでは何も変わらないのが現実だ。それが証拠に昨今は、車を所有したくない人達が増えているという。この考え方をどう捉えるか。決して要らないと断定しているのではない。優先順位が変わってきているのだ。人の一生は永遠ではない。所得も同様だ。無駄を省いて、必要なところに時間とお金を回す。とても合理性のある生き方といえる。見栄や体裁を重視するだけでは、充実した人生だと感じられない世の中になってきている。思い込みを捨てて思いつきを拾う。選択肢を広げる事で価値観や人生観も変わってくるだろう。
これまでの人生は、親をはじめに世間から知り得た知識と価値観に倣って生きてきた。またそれが当たり前だと思っていた。だが世の中は、着実に変わってきている。今まではこうだからという決めつけでは頑固なオヤジになってしまうだろう。私にはそんな退屈な人生は要らない。たった一度の人生だ。今後は旧い慣習に拘らず、新しい価値観や若い人達の考え方にも耳を傾けていく。認めて受け入れること。出会いや人間関係はそういうものじゃないのか。
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2022年5月8日
5年前に購入したプリウスが二度目の車検を迎えた。今回は初めての試みでカー用品店に依頼してみた。黄色い帽子を被ったお姉さんのCMが有名な店だ。最初の車検はディーラーに依頼したのだが、今回は見積もりが高すぎて納得できなかった。理由はそれだけではない。私がプリウスを購入したディーラーは、担当者が辞めても連絡すらしないずさんな対応だった。恐らく店長が鈍感で能力がないのだろう。上がアホだと下もダメになる。組織とはそういうものだ。今時バカ高い料金を払ってまでディーラー車検を受けるつもりはない。そこで今回はこれをネタにしようと考えた。
還暦を超えた私だが、クルマに興味がなくなりつつある。その理由は維持費の高さだ。月々の駐車場料金、ガソリン代、点検費用、任意保険。これに加えて車検時は、自賠責保険と税金も必要になる。たった一台の車を所有するにもこれだけかかる。このご時世で、無駄な出費をしたくないのは私だけではないはずだ。これについては知人も車を売却して、必要な時だけレンタカーを借りているという。また別の知人は、車検はディーラーでなければダメというのは年寄りの昔話だと声をあげて笑った。知人曰く、頼みもしない項目を加えるのは、ディーラーの常套手段という。
この知人は「何が何でも十万円を請求しようと目論むディーラーとは付き合いたくない」と言い切った。「ユーザーを舐めている」これが本音だろう。私も同感だ。知人はディーラー車検をやめて、◯ート◯◯◯◯に依頼したという。面倒臭いが意識改革の妨げになる。私も知人を見習い、相見積もりをとってみた。はじめにクルマを購入したトヨタディーラー、次に前述のカー用品店である。ディーラーから提示された金額は153,780円、カー用品店は75,718円である。どちらも重量税と自賠責保険込みである。その差は78,062円。ほぼ倍と言ってよいだろう。これだけの差があると、意識を変えざるを得ない。今回は躊躇なくカー用品店に依頼した。
今回が初めての依頼だが、安価だから対応がいい加減という事はなかった。正式見積もりの際、作業内容は3種類から選択可能だった。中でも最も良いと感じた部分は、こちらが切り出さずとも、しっかり説明してくれたこと。また担当者は礼儀正しく、好感がもてた。決してディーラーに見劣りする事はない。むしろ私自身は、ディーラーよりもしっかりした体制だと感じた。ミスが起きないようにと、スタッフ全員で把握するという心意気も感じた。担当者任せのディーラーはこの時点で負けている。「忘れていました」「そのように考えてはいませんでした」など、言い訳ばかりのディーラーに信頼など持てるはずがない。
慣習やこれまでの価値観が無駄とは言わない。だが新しい価値観を否定するばかりでは何も変わらないのが現実だ。それが証拠に昨今は、車を所有したくない人達が増えているという。この考え方をどう捉えるか。決して要らないと断定しているのではない。優先順位が変わってきているのだ。人の一生は永遠ではない。所得も同様だ。無駄を省いて、必要なところに時間とお金を回す。とても合理性のある生き方といえる。見栄や体裁を重視するだけでは、充実した人生だと感じられない世の中になってきている。思い込みを捨てて思いつきを拾う。選択肢を広げる事で価値観や人生観も変わってくるだろう。
これまでの人生は、親をはじめに世間から知り得た知識と価値観に倣って生きてきた。またそれが当たり前だと思っていた。だが世の中は、着実に変わってきている。今まではこうだからという決めつけでは頑固なオヤジになってしまうだろう。私にはそんな退屈な人生は要らない。たった一度の人生だ。今後は旧い慣習に拘らず、新しい価値観や若い人達の考え方にも耳を傾けていく。認めて受け入れること。出会いや人間関係はそういうものじゃないのか。