才能は紙一重

上の画像をご覧いただきたい。今にも飛び跳ねそうなバッタである。最初に見た時は、これは本物か？と思ったほどだ。聞くところによれば、草木の葉からこしらえたそうだ。因みにOさんは、彫刻家やデザイナーではない。一般家庭の主婦である。このようなレベルが高い作品を作る主婦がいるなど聞いた事はない。これは生まれ持った才能なのだろうか。あるいは努力の賜物なのだろうか。いずれにせよ、世の中には才能豊かな人がいるものだと感心させられる。この作品の最も優秀な部分は、高い造形力である。今にも飛び跳ねるかのような命の躍動感を感じる。僭越だが、造形力は理論で出せるものではない。物体をあらゆる角度から見極める能力が必要になるからだ。美術でいうところのデッサンと同様である。私の周りでこのレベルの作品を制作できるのはケロヨンFだけだろう。

話は変わるが、昨今迷惑メールがとても多い事に驚く。その殆どは当方の個人情報を盗むのが目的のようだ。クレジットカードや銀行のカード情報を入力させようと誘導するお決まりの手口である。多いときは日に10通以上の不審なメールが届く。もちろん直ぐに削除するのだが、最も興味深いのは、送信者がマヌケな輩だと分かることだ。送信者名はイオンカードお客様センターや三井住友カードカスタマーセンターなど、最もらしい名称が記されている。だがこれは全て架空の部署である。なぜそれが分かるのか？答えは簡単だ。私はいずれのカードも所有していないのだ。所有者でない自分に対して、そんな部署からメールが届くはずがない。犯人は一見知恵があるように見えるが、実はオツムが弱いようだ。その程度の知能なら相手にする価値はない。俺にサルヂエは通用しない。人の心を勉強して出直して来い！

一人一人に個性があるように、才能も人それぞれだ。だが心の在り方で、価値は変わってしまうのだ。そして心が貧しい人ほど、道を見誤るような気がしてならない。Oさんの才能は、間違いなく人の心を豊かにするものだ。だが詐欺メールは、他人を不幸に陥れるばかりか、送信者の人生も終わらせてしまうだろう。最後に一言だけ訂正させていただく。こんな輩をサルヂエと表するのは猿に失礼でした。お猿さん、お詫びして訂正します。