終わったな、岸田内閣

2022年11月26日

最近の国会議員の失言の多さには辟易している。とりわけ重責を担う方の失言が目立つ。安倍元総理が亡くなられて再び注目されている旧統一教会問題。教団と深い関係が明らかになって以降、とぼけた答弁で批判が集中していた山際氏が大臣を辞任。これでケリがついたと思っていた矢先、また別な大臣がやらかした。岸田派の葉梨(はなし)大臣が「法務大臣は朝死刑のハンコを押して昼のニュースのトップになるのはそういう時だけの地味な役職」と発言。これに対して批判が集中。この人もまた辞任に追い込まれた。罪を犯したとはいえ、死刑は命を奪う刑罰である。それを茶化してウケを狙うなどもってのほかだ。愚の骨頂。救いようがないアホな大臣である。元よりこの程度の人が、法務大臣とは嘆かわしい。岸田総理の任命責任が大きいのは当然のこと。今までは、各自が説明責任を果たすべきと逃げてきたが、もうそんな状況ではない。岸田内閣は最終章になりつつある。

失礼ながら私は、岸田総理の能力に懐疑的だった。総理になる以前のテレビ出演で、ご自身の特技について尋ねられた際、他人の話をよく聞くことですと言っておられたのを覚えている方もいるだろう。それを特技というかは別にして、より多くの意見を聞いて、決断を下しますという意味だろうと解釈していた。これについては理解できる。問題は余りにも決断が遅いことだ。厳しい見方をすれば、危機管理能力ゼロである。総理大臣は国のトップ。ぶれない意志と決断力が不可欠だ。そして強いリーダーシップがなければ務まらない。だが岸田さんは周囲に気を遣いすぎて、いつまでも決断することができない。これでは総理の資質が問われることになる。目まぐるしく変化する世界情勢。そして急激な円安が追い打ちをかけている。日本の経済は破綻寸前。とても楽観視できない状態だ。今の日本に最も必要なこと。それは素早い決断だ。かつての高度成長は過去のもの。今では漫然と借金を増やすだけの国になっている。このままでは、日本は落ちぶれていくだけだ。

日本の国会議員は言葉を知らず、会見が下手な人が多すぎる。国会答弁では、官僚が作成した原稿を棒読みするだけの人がいかに多いことか。辿々しい答弁は、ご自身で作られてはいない事実を証明するようなものだ。またインタビューの際、自分には権力があると言いたげな発言をして反感を買う人。国民が知りたい事をはぐらかすため、同じ答弁を繰り返して不信感が募る人。余計な事をペラペラ喋ってしまい、自ら墓穴を掘ってしまう人など、枚挙にいとまがない。国会議員として肝心な事は志しである。誰のために働くのか。そんな簡単な答えすら理解せず、議員バッジにしがみつくあんぽんたんが多過ぎる。過去に恥を知りなさい!と発言した女性議員もおられたが、どうせなら、党内に向けて一喝していただきたいものだ。

人は誰しも普段から思っていることが言葉に出てしまうものだ。今回は、ご自分の立場を顧みない軽率な発言が、全ての国民を不愉快にした。そして法務大臣の発言が、国民から批判を受けたという事実。これについては国民が、大臣よりも常識があることを証明したようなものだ。本当に情けない。何度過ちを繰り返したら気がすむのかと言いたい。改めて申し上げる。国会議員は芸人ではない。会見で笑いを取ろうなどと考えず、ご自分の立場をわきまえた発言をしていただきたい。また岸田総理は、国のトップということを再認識して、素早い決断をしていただきたい。今の日本に最も必要なことはスピード感である。時間がかかると言い訳ばかりでは、日本は存在価値がない国になっていくだけだ。そんな状況を続けていると、貴方も要らない人になりますよ、岸田総理。

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