さよならプリウス 2023年2月5日
年末から引越し準備を始めている。引越しを考えるきっかけはマンションの老朽化。入居時はピカピカの新築。だが現在は、築30年の老いぼれマンションと化している。新婚で入居したので、私たちと一緒に歳を重ねているのだ。月10万以上の家賃を支払いながら、エレベーターすらない現実。若い頃はそれでも良かったが、この歳になると階段を使って重い荷物を運ぶのは少々キツイ。そこでこの際、引越しを考えようとなった。
引越しを決断するための課題になったのは、今後もクルマを所有するかということだった。私がクルマの運転を楽しいと思ったのは40代まで。それ以降は面倒に感じていた。病気を患う以前は毎日運転していたが、それ以降は激減。そして使用頻度の割に維持費がかかることも気になっていた。今後もクルマを所有するならば、駐車場が確保できる物件に限られる。この際新しい価値観を持つために、手放すことも考えようとなった。なに、クルマなどいつでも買える。たとえ手離しても、また買えば良いだけのこと。実を言えば3年前、病気が原因で二年間運転不可となった際、売却を考えたことがある。当時の販売店査定額は198万円。その際はこんなものかなと思っていた。そこで今回はCMの真偽を確かめようと、高額査定で有名なビッ◯モーターに依頼した。
プリウスの購入は2017年3月。購入額は純正オプション込みで340万ほど。査定時の走行距離は僅か6750Km。無事故で修理歴なし。待つこと30分ほどで査定額が提示された。2◯2万9,600円。ウワサ通りの高額査定に驚いた。3年前の販売店査定額を超えているのだ。担当者曰く、「これほどまで走行距離が低く、丁寧に乗っているクルマは見たことがありません」社交辞令とは思うが、最高の褒め言葉をいただいた。そうなのだ。物を大切に扱うのが物に対する礼儀と考える。それが私の信条。査定額に納得したので、その場で売却を決意した。時間が経つと躊躇う気持ちが出てくるからだ。誤解ないように記述するが、ビッ◯モーターに売却を決めた理由は査定額の高さではない。担当者の誠実な人柄である。因みに私が購入したプリウスの販売店。店長がアホだから担当者も出来が悪いという図式になっていた。プリウスを手放す理由がここにある。しがらみを断ち、新しい関係を創るべきと考えた。たとえ優れた会社でも、不遜な態度をとる責任者の元では、優秀な人材は育たないということだ。名古屋ト◯ペットの社長さん。クルマを売る以前に、信頼を売っていると認識なさい。
わずか6年間の所有であったが、プリウスに対する想いは深いものがあった。やはり病気を患い、乗る機会が減ったことが悔やまれる。プリウスは長野県に旅立ち販売されるという。走行距離が少ないので、新しいオーナーの元で活躍してくれるだろう。引き渡し当日の朝。駐車場でエンジンをかけてプリウスを温めた。そして別れを告げた。6年間ありがとう。最後まで乗ってあげられなくてごめんよ。プリウスと過ごした楽しい日々は決して忘れない。最後は思い出が込み上げた。その日の夜のこと。帰宅した妻が話しかけてきた。「駐車場を見たらプリウスがいなかった。ああ、行っちゃったと思った。たとえクルマでも、いなくなると寂しいね」「ああ、俺も同じ気持ちだよ」でも後悔してはいない。プリウスが新しい生活に踏み出す機会を与えてくれたのだから。アイツに感謝して前へ進もう。
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2023年2月5日
年末から引越し準備を始めている。引越しを考えるきっかけはマンションの老朽化。入居時はピカピカの新築。だが現在は、築30年の老いぼれマンションと化している。新婚で入居したので、私たちと一緒に歳を重ねているのだ。月10万以上の家賃を支払いながら、エレベーターすらない現実。若い頃はそれでも良かったが、この歳になると階段を使って重い荷物を運ぶのは少々キツイ。そこでこの際、引越しを考えようとなった。
引越しを決断するための課題になったのは、今後もクルマを所有するかということだった。私がクルマの運転を楽しいと思ったのは40代まで。それ以降は面倒に感じていた。病気を患う以前は毎日運転していたが、それ以降は激減。そして使用頻度の割に維持費がかかることも気になっていた。今後もクルマを所有するならば、駐車場が確保できる物件に限られる。この際新しい価値観を持つために、手放すことも考えようとなった。なに、クルマなどいつでも買える。たとえ手離しても、また買えば良いだけのこと。実を言えば3年前、病気が原因で二年間運転不可となった際、売却を考えたことがある。当時の販売店査定額は198万円。その際はこんなものかなと思っていた。そこで今回はCMの真偽を確かめようと、高額査定で有名なビッ◯モーターに依頼した。
プリウスの購入は2017年3月。購入額は純正オプション込みで340万ほど。査定時の走行距離は僅か6750Km。無事故で修理歴なし。待つこと30分ほどで査定額が提示された。2◯2万9,600円。ウワサ通りの高額査定に驚いた。3年前の販売店査定額を超えているのだ。担当者曰く、「これほどまで走行距離が低く、丁寧に乗っているクルマは見たことがありません」社交辞令とは思うが、最高の褒め言葉をいただいた。そうなのだ。物を大切に扱うのが物に対する礼儀と考える。それが私の信条。査定額に納得したので、その場で売却を決意した。時間が経つと躊躇う気持ちが出てくるからだ。誤解ないように記述するが、ビッ◯モーターに売却を決めた理由は査定額の高さではない。担当者の誠実な人柄である。因みに私が購入したプリウスの販売店。店長がアホだから担当者も出来が悪いという図式になっていた。プリウスを手放す理由がここにある。しがらみを断ち、新しい関係を創るべきと考えた。たとえ優れた会社でも、不遜な態度をとる責任者の元では、優秀な人材は育たないということだ。名古屋ト◯ペットの社長さん。クルマを売る以前に、信頼を売っていると認識なさい。
わずか6年間の所有であったが、プリウスに対する想いは深いものがあった。やはり病気を患い、乗る機会が減ったことが悔やまれる。プリウスは長野県に旅立ち販売されるという。走行距離が少ないので、新しいオーナーの元で活躍してくれるだろう。引き渡し当日の朝。駐車場でエンジンをかけてプリウスを温めた。そして別れを告げた。6年間ありがとう。最後まで乗ってあげられなくてごめんよ。プリウスと過ごした楽しい日々は決して忘れない。最後は思い出が込み上げた。その日の夜のこと。帰宅した妻が話しかけてきた。「駐車場を見たらプリウスがいなかった。ああ、行っちゃったと思った。たとえクルマでも、いなくなると寂しいね」「ああ、俺も同じ気持ちだよ」でも後悔してはいない。プリウスが新しい生活に踏み出す機会を与えてくれたのだから。アイツに感謝して前へ進もう。