一言あれば、ゼニは要らねえ。

やり方は簡単だ。出品者の商品を購入。その後当方の正体を明かして盗用の事実を突きつける。但し相手を追い詰めるつもりはない。事の重要性を説明してこんなことをしてはいけないというだけである。パクリがバレた出品者はどんな言い訳をするのだろうか。直ちに商品の購入手続きを済ませた。それから数日後、出品者がパクった文章の作成者が私と気づかないまま、商品を発送してきた。フリマは商品受け取り後に出品者に連絡するのがルール。その際には、出品者の評価も添える決まりになっている。この評価が履歴として残り、この出品者から購入しても良いかの基準になるのだ。

届いた商品に問題はなかった。問題は文章のパクリ行為のみである。本来ならばそれを理由に悪い評価を付けてもよいのだが、ここは大人の対応を示すべきと判断。よい評価を付けた。これについては、嫌がらせではないことを出品者に伝えるためだ。そして評価後に出品者へメッセージを届けた。大変失礼ながら、貴方は私が作成した商品説明をパクリましたね。文章を使っていただくのは構いません。ですが世の中には、ルールとモラルがあります。使ってもいいですかと一言ほしかったのが本音です。このメッセージを見た出品者は直ちに返信してきた。説明文をパクったのは事実です。申し訳ありませんでした。相手を怒らせないように諭す。これが最も相手の心に響くのだ。

盗用はフリマだけではない。実を言えば大手通販のamazonでも日常的に行われている。断っておくが、そんなことをするのはamazon自体ではない。マーケットプレイスと呼ばれる個人や企業の出品者である。過去に私も数回、フリマの出品画像が盗用されているのを発見。出品者に連絡したことがある。その際は丁重に謝罪してくるのだが、他でも同様の事態に遭遇するので嫌になる。他人が撮影した画像を無断で使用。ビジネスに利用するなどもってのほか。またフリマに出品された商品の高額転売を目論む、あざとい無在庫販売も見かけることがある。これは注文が発生した時点で、あらかじめ目をつけていた商品をフリマで購入。それを高額で転売するやり口である。主にホビー商品が多いのだが、フリマの3〜5倍の高額設定で販売されている。私のように、ある程度の知識がある方なら騙されないが、普通の人なら買ってしまうかもしれない。残念ながら現在のamazonは無法地帯。何でもありの不良企業に成り下がった感がある。こんな状況である日本が◯国を、盗作や盗用の常習者と言える資格があるのかと問いたい。日本の企業も堕ちたものだ。