病み上がりの豪華弁当

2023年7月30日

体調を崩してしまった。ことの発端は先週中頃。猛暑でエアコンは連日フル稼働状態。電気代節約のために妻と一緒に一部屋で就寝していた。私はベッド。妻は畳みの上に低反発マットレスを敷いて眠る。一般に冷えた空気は高いところに留まる習性を持つ。従って低い所は冷気が届かないと聞く。風呂上がりの就寝前。妻は暑くて眠れないとエアコンの温度設定を下げることに終始。一方の私は寒くて眠れないという状況になっていた。部屋は冷蔵庫内のような激冷え状態。妻に苦言を呈した。「お前、もしかしたら死んでるんじゃねーか?」「だって暑くて眠れないもの」「だとしても冷やしすぎだろ」寒さで眠れず夜中に何度も起きてしまう日々が続いた。

予感的中。私は数日後に発熱。一時は39度を超えていた。その後妻も風邪の症状が現れた。同じ部屋にいるとあっという間にうつる。また夏風邪は、治りにくいと言われる。強力な風邪薬を服用したものの、このままではまずいと直感。エアコンを使わずに妻の部屋で眠ることにした。妻の部屋は北側。エアコンはないのだが風通しが良い。水分をたっぷり補給して扇風機のみで一晩過ごした。決して快適ではなかったが、異常な暑さでもない状況。翌朝目覚めるとかなりの汗をかいており、検温すると微熱になっていた。これはいけるぞ。次の日も脱エアコンを実践して妻の部屋で就寝。結果的にこれが功を奏したようで平熱に下がった。発熱後は食欲もあったのだが、消化吸収能力が下がっていることを実感させられた。お粥を食べても胃もたれの症状が出ていた。

体調回復した現在は食欲もあり消化吸収能力も本来に戻った。そこへ友人のケロヨンからメール。愛知県体育館で行われている大相撲名古屋場所の千秋楽。親友のTさんと観戦しているという。終了後は名鉄百貨店で開催中の北海道物産展を訪れてお弁当を購入しますと伝えて来た。北海道物産展は開催場所により出展企業が異なるのが通例。名鉄百貨店と言えば道の駅なかがわのお弁当が有名である。それからおおよそ1時間後。ケロヨンがうちに来てくれて、道産牛&ローストビーフ弁当を頂いた。部屋の中は良い匂いが充満して食欲がそそられる。白いご飯の上には海苔が敷かれており、その上に牛肉とローストビーフが盛り付けられている。タレは別添えだが、私は全て小皿に出して、ワサビを混ぜて準備完了。肉をタレに付けて食べるスタイルで頂いた。このタレが肉の旨味を引き出してメチャメチャ美味しいのだ。醤油ベースに砂糖とみりん。赤ワインも入っているかもしれない。そしてにんにくが味の決め手になっているはずだ。ピリ辛チョイ甘。何とも言い難い美味しさである。冷たいウーロン茶を飲みながら一気に食べてしまった。

面白いのが妻である。30年間一緒に暮らしているが、いまだによく分からない個性の持ち主である。若い頃は夕食後にポテトチップスを一袋食べ切るほどの食欲だった。妻もまだ病み上がり状態のはず。昼間は食欲が今ひとつと言っていたのだが、ケロヨンが届けてくれたお弁当を見るなり食べよ〜♪という変わり身の早さだ。見れば私と同じペースで完食しているではないか。なんなんだ、この人は。

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