町長の器じゃない 2024年2月4日
昨今はセクハラやパワハラに関する出来事が多い時代になった。先日もその類のニュースが目に留まった。愛知県の町長が職員に対するパワハラ発言が問題視されている。渦中の人物は井俣憲治(いまた けんじ)東郷町長。会議場などで職員に対して「バカ」「死ね」「殺すぞ」と発言したという。先頃行われた町議会。町長はこの事実を認めて、町民をはじめ職員へ陳謝したという。今回は公務員の資質とパワハラについて綴ろう。
町議会では議員が町長へ「パワハラ発言をした覚えはありますか」と質問。これに対して町長は「冗談を交えたトークが好きで、バカじゃないのお前。死ねと言ったこともある」と回答。それがパワハラと解釈されたら、素直にお詫びして猛省しなければならないと延べた。この問題は新たな事実も発覚した。手術を控えた職員に対して「お前死んだら香典はいくらぐらい?」と発言したという。これはジョークにならない。一発アウトだ。私自身は町長の言い訳を聞く度に、極めて不快に思う。その理由は明白だ。冗談のつもりで言ったといえば問題ないのではという下心が透けて見えるからだ。自己擁護しか考えていない人物が、町長の職を担うとは呆れてものが言えない。正直にいえば、ブログに取り上げるのも馬鹿馬鹿しい。だがご本人が猛省しなければいけないと語っておられるので、それに賛同してこき下ろすことにした。井俣さんは町長の器ではない。常識がない上に、センスのかけらもない人である。
セクハラ、パワハラ。これに加えてカスハラなど。昨今はこの問題が極めて多い。改めて調べたところ、ハラスメントは嫌がらせを意味する言葉。5種類ほどあるという。実をいえば私自身も言われたり言ったこともある。デザイン専門学校を卒業。初めて入社したデザイン会社の上司から「お前はアホかッ!」お前と言われる筋合いはないが、当時は入社して間もない頃。従って反論などしなかった。その理由はただ一つ。両親を説得して上京した以上、何かしらのポジションを得るまで、耐え忍ぶと決めていたからだ。その数年後。私は中核を担うメンバーになっていた。前述の上司とやり合ったことがある。「中川君、もっと良いデザインにできへんか?」「イベント案内だから、面白おかしくデザインすればええんや」上司は大阪から来た人で、言葉使いも気になっていた。「では伺いますが、面白おかしいデザインって何ですか?意味を教えてください。上司は返答しなかったが、私を睨みつけていた。だが自分も苛立っていたのは事実。私を含めて毎晩残業しているにも関わらず、自分はさっさと帰宅する無神経な上司に対して従う必要はないと思っていた。アホなのはそっちだろうと言ってやりたかったが「ま、その内に分かりますよ」とだけ伝えた。それから数ヶ月後、私は別の上司が社長へ就任する会社へ移籍した。
六年間の東京生活に終止符を打ち、名古屋へ戻って自身の会社を設立。本ブログで画像処理を担当してくれているケロヨンF他一名に仕事を依頼して事業を始めた。私以外のメンバーはデザインの経験が極めて少ない。従って自分が納得できるクオリティでなければ客先へ提示できないと判断。日々ダメ出しを続けていた。時には「こんなのデザインじゃない。一から作り直せ!」「どうすればこんな下手くそなデザインが作れるのか!」しょっちゅう批判を浴びせていた。今思えばこれもパワハラだろう。ただ仕事を任せる以上、お客様が満足できる仕事をするのがプロというもの。それが彼らを採用した自分の使命だと信じていた。怒って教える日々であったが、嫌われても構わないと割り切っていた。
人を使うのは忍耐と愛情が必要だ。関西弁で話す上司にも良い部分はあった。昼食に出掛けては、これでコーヒーでも飲みなさいとポケットマネーを提供してくれていた。ただ仕事を任せっきりの状態が不評を買い、結果的に全員が退社。その後退社した一部の人が嫌がらせをしたという。上司の名を語り、会社付近の喫茶店へ電話。コーヒーを50人前届けて欲しいと注文したらしい。仕返しをする気持ちは理解できるが、ここまでしてはいけない。度が過ぎる冗談は、人間性を疑われますよ。井俣町長。
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2024年2月4日
昨今はセクハラやパワハラに関する出来事が多い時代になった。先日もその類のニュースが目に留まった。愛知県の町長が職員に対するパワハラ発言が問題視されている。渦中の人物は井俣憲治(いまた けんじ)東郷町長。会議場などで職員に対して「バカ」「死ね」「殺すぞ」と発言したという。先頃行われた町議会。町長はこの事実を認めて、町民をはじめ職員へ陳謝したという。今回は公務員の資質とパワハラについて綴ろう。
町議会では議員が町長へ「パワハラ発言をした覚えはありますか」と質問。これに対して町長は「冗談を交えたトークが好きで、バカじゃないのお前。死ねと言ったこともある」と回答。それがパワハラと解釈されたら、素直にお詫びして猛省しなければならないと延べた。この問題は新たな事実も発覚した。手術を控えた職員に対して「お前死んだら香典はいくらぐらい?」と発言したという。これはジョークにならない。一発アウトだ。私自身は町長の言い訳を聞く度に、極めて不快に思う。その理由は明白だ。冗談のつもりで言ったといえば問題ないのではという下心が透けて見えるからだ。自己擁護しか考えていない人物が、町長の職を担うとは呆れてものが言えない。正直にいえば、ブログに取り上げるのも馬鹿馬鹿しい。だがご本人が猛省しなければいけないと語っておられるので、それに賛同してこき下ろすことにした。井俣さんは町長の器ではない。常識がない上に、センスのかけらもない人である。
セクハラ、パワハラ。これに加えてカスハラなど。昨今はこの問題が極めて多い。改めて調べたところ、ハラスメントは嫌がらせを意味する言葉。5種類ほどあるという。実をいえば私自身も言われたり言ったこともある。デザイン専門学校を卒業。初めて入社したデザイン会社の上司から「お前はアホかッ!」お前と言われる筋合いはないが、当時は入社して間もない頃。従って反論などしなかった。その理由はただ一つ。両親を説得して上京した以上、何かしらのポジションを得るまで、耐え忍ぶと決めていたからだ。その数年後。私は中核を担うメンバーになっていた。前述の上司とやり合ったことがある。「中川君、もっと良いデザインにできへんか?」「イベント案内だから、面白おかしくデザインすればええんや」上司は大阪から来た人で、言葉使いも気になっていた。「では伺いますが、面白おかしいデザインって何ですか?意味を教えてください。上司は返答しなかったが、私を睨みつけていた。だが自分も苛立っていたのは事実。私を含めて毎晩残業しているにも関わらず、自分はさっさと帰宅する無神経な上司に対して従う必要はないと思っていた。アホなのはそっちだろうと言ってやりたかったが「ま、その内に分かりますよ」とだけ伝えた。それから数ヶ月後、私は別の上司が社長へ就任する会社へ移籍した。
六年間の東京生活に終止符を打ち、名古屋へ戻って自身の会社を設立。本ブログで画像処理を担当してくれているケロヨンF他一名に仕事を依頼して事業を始めた。私以外のメンバーはデザインの経験が極めて少ない。従って自分が納得できるクオリティでなければ客先へ提示できないと判断。日々ダメ出しを続けていた。時には「こんなのデザインじゃない。一から作り直せ!」「どうすればこんな下手くそなデザインが作れるのか!」しょっちゅう批判を浴びせていた。今思えばこれもパワハラだろう。ただ仕事を任せる以上、お客様が満足できる仕事をするのがプロというもの。それが彼らを採用した自分の使命だと信じていた。怒って教える日々であったが、嫌われても構わないと割り切っていた。
人を使うのは忍耐と愛情が必要だ。関西弁で話す上司にも良い部分はあった。昼食に出掛けては、これでコーヒーでも飲みなさいとポケットマネーを提供してくれていた。ただ仕事を任せっきりの状態が不評を買い、結果的に全員が退社。その後退社した一部の人が嫌がらせをしたという。上司の名を語り、会社付近の喫茶店へ電話。コーヒーを50人前届けて欲しいと注文したらしい。仕返しをする気持ちは理解できるが、ここまでしてはいけない。度が過ぎる冗談は、人間性を疑われますよ。井俣町長。