在りし日の家族に捧げる。
覚えているかい。
一緒に暮らした日々を。

2020年10月8日FAMILY STORIES

☆コロンビアジリスのコロン(2004年4月〜2008年9月26日没)

☆私が上京後に亡くなったポメラニアン犬のノン
☆実家で飼っていたアメリカショートヘアのノエル。
人に換算すると100歳の長寿を全うした。

 

振り返ると、楽しい時、悲しい時、辛い時、

いつも側に君たちがいてくれた。

最初に飼った犬のピッキーは日曜日の朝、亡くなっているのを見つけた。

物陰に横たわりひっそりと。

体に触れた時の冷たさは子供心にも衝撃的だった。

お父さん、ピッキーが死んでる。茫然と立ち尽くした。

ポメラニアン犬のノンは私が東京で暮らした1年目の秋に亡くなった。

死にましたと書かれた手紙が届いた時は耐えきれず実家に帰った。

名古屋に向かう新幹線の中、カーテンで顔を隠して泣いていた。

実家で飼っていたネコのノエルは、21歳の長寿を全うして亡くなった。

数日前から具合が悪く動物病院に預けた時、医師から電話があった。

後わずかの命ですが、それでもこの子は懸命に生きようとしていますよ。

亡くなる直前、苦しそうに呼吸するノエルを前にして母は呟いた。

ノエル、今まで十分に頑張ったからもう頑張らなくていんだよ。

数分後、家族に見守られて静かに息を引き取った。

それまで飼ったことが無いジリスのコロンは、私の手の中で亡くなった。

前日まであんなに元気だったのに。

父を失った寂しさを癒してくれたキミまでも逝ってしまうとは。

母はコロンの亡骸を肩に乗せ、子守唄を口ずさみながら庭へ連れて出た。

あたかも自分の子供の様に。

あれから10年以上も経つのに君たちが亡くなった虚しさは消えない。

思い出の写真を目にすれば時の流れは止まったまま。

涙腺が緩い私は涙があふれ出て止まらない。

人よりも寿命が短い動物との別れは切ない。そして命は儚い事を思い知らされる。

でも、君たちが元気な頃を思い出す時はいつも、

命尽きるまでしっかり生きるんだよと言われている気がする。

かけがえのない家族達、約束するよ。そしてありがとう。

決して忘れやしない。君たちと一緒に暮らした幸せな日々を。

☆Same Love/Paul McCartney(1997/2020Remaster)
https://www.youtube.com/watch?v=0d2ka_tANOQ

2020年10月8日FAMILY STORIES