Hello, Goodbye.
出会えた全ての人に感謝。
年の瀬に想うこと。

2021年1月7日with コロナ

例年の初詣は、自宅付近の駅から市営地下鉄を利用して熱田神宮に出かける。熱田神宮を訪れる理由の一つは、多数の屋台が出店して食べ歩きが楽しみだからである。屋台について、我が家の一番人気は玉せんであろうか。玉せんとは、鉄板で温めたえびせんべいやたこせんべいにお好み焼きソースを塗り、軽く潰した目玉焼きを載せてマヨネーズを塗る。これを二つ折りにして頂くB級グルメである。一口味わうと、パリッとした食感の後にとろっとした黄身がくる。これにマヨネーズがマッチしてシアワセ〜となる。

ネットで玉せんを調べたところ、名古屋地区周辺で味わえる食べ物であった。私は全国的な知名度がある食べ物だと思っていた。玉せんの具については、目玉焼きに加えてハムやツナ、ベーコンを載せたものもある。中には全部載せというデラックスな物もある。但しこれを注文すると、横から具がはみ出てしまい非常に食べづらい。手や口の周りもベトベトになってしまう。やはりシンプルな目玉焼きを載せた玉せんが一番美味しいと感じる。来年も出かけるつもりでいたのだが、この状況下、初詣は無理だろうと思い諦めた。

その代わりという訳ではないが、津の高田本山専修寺に行ってきた。高田本山専修寺はJR一身田駅から徒歩で数分の距離。近鉄の高田本山駅からも歩いていける距離である。今回も車で訪れた。駐車場に止めて本堂まで歩いて移動。安楽橋という名の小さな橋を渡ると程なくして本堂が現れる。本堂の左奥には納骨堂がある。手前には大きな池があり、数羽の鴨や、色とりどり鯉が戯れていた。納骨堂には、私の祖父母と父が眠っている。掃除をした後、目を閉じて心の中で挨拶を交わした。「おじいちゃん、おばあちゃん、そしてお父さん、また来ましたよ」コロナの猛威で世界が一変。生活や価値観など、全てが変わってしまった事を報告した。世の中は目まぐるしく変化していくが、この場所にいると緩やかな時間に包まれて心が安らぐから不思議である。

今年もブログを通じて様々な出会いと再会があった。直近では、ケロヨンF谷の友人のTさん。1年ぶりに再会したOさん、紹介記事で綴った松崎さん、19歳の記事で綴った同級生の磯貝さん。そして紹介記事で綴った菅尾さん。なぜか全て女性であるが、どの方も素敵な人であった。菅尾さんの記事作成については、先日亡くなった大島奈菜子さんの記事閲覧数第一位(2020年上半期)を記念して作成したものである。

出会いがあれば別れもある。私は今までに、同世代の友人三人を亡くしている。一人は幼なじみの男性。もう一人は高校の同級生の男性。更には先日亡くなった、かつての同僚の大島奈菜子さんである。彼女の死去を知って以来、20日以上経過しているにも関わらず、未だに現実感が持てずにいる。できることなら告別式に参列して、手を合わせたかったのだがそれすら叶わない現実。こうして人生を考えてみると、自分が生きている世界が本当にこの世なのか。もしかしたらあの世ではないのかと分からなくなる時もある。いずれにせよ人生は儚い。だからこそ残された時間を無駄にせず生きていきたい。亡くなった彼らのためにも。

また一方、友人関係が崩壊した人もいる。以前に度々会っていたカメラマンのSさんである。Sさんは私よりもひとまわり上の世代。何度も仕事を一緒にした間柄であった。彼は近年、詐欺の被害に遭った様で性格が一変してしまっていた。Sさんから届いた手紙は、ひねくれた言葉で綴られたもので読むに耐えない内容であった。そして今後の交友関係を断ち切ってきた。よほど嫌な思いをしたのであろう。これについては事の経緯や事情が分からず、私にはどうする事もできない。昔から我が道を行くタイプのSさんには何を言っても無駄である。残念ながら、今後交わる事も無いであろう。

人の心は移ろいやすい。しかしながら、友人関係における私の主義は一貫している、出会いは縁あってのものだが、去るものは追わない。私は今存在している交友関係を一番大切にしたいのである。人は人を通じて繋がっていく。繋がりが広がる時もあれば途絶えてしまう時もある。何事も自然体、ありのままがいい。縁あって出会えた人には、感謝の気持ちで年の瀬を迎えたい。皆様におかれましては、来年こそ良い年になりますようにお祈り致します。

☆Hello, Goodbye/THE BEATLES(1967)
https://www.youtube.com/watch?v=rblYSKz_VnI

2021年1月7日with コロナ